こんばんは、しめじです。
今夜は、前回の続き。
普段に比べれば手短にはなりますが、具体的な、話す内容のことをちょっと書きたいと思います。
面接を受けるにあたって、「どのようなことを話すのか」という、いうなればネタの仕込みのようなことをすることになろうかと思いますが、それについてのお話です。
目次
- 志望動機は最後。
- 「現状」×「あなた」の掛け算。
志望動機は最後。
前回、結局聞かれているのは志望動機だ、と書きました。
つまり、一番大事なのは志望動機だ、ということでもあります。
が、しかし。
志望動機を考えるのは最後、というのをお勧めします。
なぜなら、最初に志望動機から考えてしまうと、どうしてもありきたりなものになってしまうからです。
あるいは、非常に表面的なものに終始してしまい、「あなたでなくても話せること」の域を出ることができません。
ですから、志望動機を考えるのはあとにしましょう。
志望動機というのは、今あなたが主観的にどう思っているか、ではなく、なぜ自分はそれをしたいと考えているのかを、半分ほど客観的に眺めるようにすると、より説得力のあるものになるでしょう。
「現状」×「あなた」の掛け算。
では、どうすれば半分ほど客観的に眺めることができるのか、についてですが、これは二つの要素を掛け算してみましょう。
一つ目の要素は、自分が志す分野や職業が抱える現状、についての知識です。
職業なら、現実にはどのような仕事なのか。どのような業務があり、どのような問題や課題を抱えているのか。どのようなトレンドがあり、どのような考えが主流なのか。
学問分野なら、実際どのような学問なのか。どのようなことに関心が向いていて、どのようなことの研究が盛んなのか。
これは、調べるしかありません。まずはネットでもいいです。輪郭が見えて来たら、書籍も頼りにしましょう。情報量が違いますからね。
図書館の司書の先生に相談してみてください。きっと本を探すのを手伝ってくださるはずです。
二つ目の要素は、自分のアピールポイントです。
自分はどのような人間なのか。どのようなことに夢中になり、どのようなことをがんばって来たのか。どのようなことで苦労し、どのようなふうに乗り越え、どのようなことを学び、どのようなことを身につけ、どのようなことを大切にしているのか。信念は、モットーは、ポリシーは。どのようなことが出来て、どのようなことを理想にしているのか。
これを、掛け算してみましょう。
今ある現状に対して、自分はどのように貢献できるか。
これが、志望動機です。
今、こんな現状があるから、こういうことができる自分は、このように貢献したい。
これが語れれば、それは紛れもないあなただけの志望動機。
表面的でもないし、ありきたりでもありません。あなたにしか出来ないことです。
却って、こういったことを何も調べず、考えずにいきなり志望動機から取り掛かると、「あなた」のことしか話せなくなります。
よほど日頃から強い関心を抱いていて、ニュースを追いかけ、それについての記事や雑誌、書籍を読み漁っていれば特に問題はありませんが、まあ、言い方は悪いですがそう言う人はこの手の記事を読まなくても全く困らないですからね。
話を戻して、自分のことしか語れないと、何が起きるか。
簡単です。
ものすごくよくある、たとえば「小さい頃に〇〇の仕事をしている人に出会って、その人が□□で・・・」というような落ち着きます。
この手の話は、誰でも持っていますし、誰でも作れます。
加えて言うならば、あなたがそれに適性があるか、将来にわたってその分野を学べるか、と言うことと、小さい時から憧れているかには、ほとんどの場合相関関係はありません。
だから、調べなきゃいけないんです。
「今の」あなたと、「今の」社会を、ちゃんとどっちも知った上で、そこから考え出さなきゃいけないんです。
いかがでしょうか。
面接のネタや、志望理由書の内容に困っている方がいれば、是非試してみてください。
では、今夜はこの辺で。